高齢者が一人で食事をとる「孤食」を解消しようと、喫茶店で地域住民が一緒に朝食を楽しもうという取り組みが、宮城県蔵王町で始まりました。
蔵王町の遠刈田温泉にある「さかい珈琲」。蔵王町で街づくりなどを手がける会社が運営しています。ここで、毎週火曜日の朝8時から地域に住む人たちが一緒に朝食をとる新しい定額サービスが2月4日、始まりました。
高齢者が多いこの地域で「孤食」を解消しようという取り組みで、希望者には店までの送迎もついています。
利用者(夫婦2人暮らし)
「定期的に集まれるのはいいと思う。20年以上ここにいるが、顔を合わせる機会はなかなかないと思うので」
利用者(一人暮らし)
「家で常に1人で食べているという寂しさ。このサービスで違った雰囲気を味わえたらいいかなと思う」
店には看護師や介護士の資格をもつ店員がいて、利用者との会話や食べるスピード、量などから利用者の健康状態も確認します。
看護師の資格を持つ さかい珈琲 相沢海音店長
「他の地域の方とも一緒に、私たちとも一緒に、同じ空間を過ごしていただけたら」
店では今後、月替わりの朝食メニューも提供する予定です。